2019年9座目 茶臼岳(那須)
平成が令和に変わるゴールデンウィーク前半に、那須の茶臼岳に登ってきました。
茶臼岳は、那須岳とも言われていると思っていたのですが、那須岳というのは、茶臼岳、朝日岳、三本木岳の総称を言うようですね。
茶臼岳は、栃木県の北部、福島県境に近い場所にあります。
かねてより、眺望が良く、比較的楽に登れる茶臼岳は行ってみたい山だったのですが、静岡県在住の身としては日帰りではやや遠すぎる場所にありました。GW中盤は別用で実家に戻りますので、前半ひょりっと行くことにしたのでした。
しかし、当日の天候はてんくらを見るとCとなっています。どうも風が強いようで。
もともと茶臼岳は風が大変強い山域ということの情報は得ていたので、厳冬期装備に近い着装で向かう必要がありそうです。
また、事前の調べでは、積雪量はあってもそれほどでもなく、アイゼンよりチェーンスパイクがよさそうでした。
というわけで、装備は次のとおり。
ハードシェルは持参しない代わりに、万が一雨が降ったときのことを考えてレインウェアを持参しました。パンツは上にないですが、ハードシェルパンツではなく通常の山パンツを履いています。それと、ウェアラブルカメラの固定には、帽子に取り付けるクリップを持参しました。
また、足元は積雪量を考慮してチェーンスパイクのみ持参しました。(その結果、若干後悔することになりました。)
4月27日土曜日の19時過ぎ、自宅を出発。東名から圏央道を通って東北道へ。早めに現地に到着して駐車場で仮眠を取ってから登ることにしています。
茶臼岳登山には、ロープウェイを使用する方法と峠の茶屋下の駐車場から登る方法とがあります。
楽して登りたい派を自称する私は、当然ロープウェイから登るつもりでした。そのため、ロープウェイ山麓駅駐車場に駐車をして仮眠を取ろうと考えたのですが、ここの駐車場はトイレの夜間使用が不可です。それも困るな~ということで、トイレのある峠の茶屋下の駐車場で仮眠をとも考えたのですが、どういうトイレか想像がつかなかったこともあり、手前の道の駅(道の駅那須高原友愛の森工芸館)で仮眠を取ることにしました。
23時過ぎに現地に到着したのですが、既に結構駐車場は埋まっていました。気温も低く冷たい風が吹いていて寒いです。こんな時用に準備をしたこれらが役立ちました!
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実際に毛布を敷き、その上に薄めのシュラフ(しかもってない)で寝てたのですが、 大変快適でございました。妻と2枚の毛布を午前5時まで使っていましたが、電気の残量は半分を下回ったところで、メモリを2つを残した状態でした。
起床後そそくさと支度をして出発、途中のコンビニで朝食を買い、峠の茶屋下の駐車場に向かいました。混んでいたら大変、と思っていましたが、6時前で結構空いてましたね。でも、ロープウェイ山麓駅駐車場から先は路面がカリカリに凍ってました。
なお、峠の茶屋下の駐車場のトイレは比較的綺麗でしたので、最初からこちらに来ておけばよかったと思いました。
さて、登山口ですが、ロープウェイ山麓駅まで歩いて行くか、このまま峠の茶屋登山口から登って行くか、妻と協議したところ、このまま登ることになりました(強風のためロープウェイは10時まで運行停止となっていましたので、この判断は正しかった。)。
ただ、風が滅法強くて、このまま稜線に出たら大変なことになりそうです。
そこで、しばらく車内である程度風が収まるのを待ち、7時過ぎに出発しました。
登山道入り口には山之神の鳥居があります。頭を下げれば通れるくらいですから、かなり積雪は減っているのでしょうね。
狛犬もこれくらい出てます。
山道はまず樹林帯から。ざれてますが積雪は多めです。チェーンスパイクでよかった。急登はありません。
樹林帯が終わると、茶臼岳が見えました。ここは中の茶屋跡地になります。
なだらかな坂を登っていくと奥に赤い屋根の峰の茶屋が見えました。
この辺の風は強くて体を持って行かれそうでした。
峰の茶屋です。ガスってます。風が強くて寒いです。
茶屋前の草木も霧氷と化していました。朝日岳はガスの中。
まずは茶臼岳に向かいます。土が凍った感じのミックスです。
登るにつれて雪の配合が増えてきます。急登というほどの坂はありません。
稜線に出ました。風が強いです。関東平野が広がって海のようです。
大きく育った霜柱。
鳥居が見えてきました。山頂はすぐそこ。
山頂です。この山頂標に温度計が付いていて、見ると-6度でした。でも風のせいで体感温度はもっとずっと低い。
すぐ隣に祠があります。凍り付いています。
さて、次は朝日岳です。戻ります。お釜の中に人がいますね。私たちはお鉢巡りはせずにピストンします。
遠くに富士山が見えました。こんな遠くからも見えるんですね。
峰の茶屋まで戻ってきました。風もやみ、ガスも取れて絶好のコンディションです。
峰の茶屋を通り過ぎて進みます。結構怖いトラバースがありました。慎重に進みます。
その先に再びトラバースがありました。奥にいたおじさんが「まだステップを切ってないからアイゼンを履いていないと危ない」と前の二人に言っています。おじさんはスコップでステップを切ってくれていたのですね。チェーンスパイクだった私たちは無理をせず撤退することに。前のお二人も6本の軽アイゼンだったらしく、戻っていきました。
峰の茶屋に入ってご飯です。定番のカップヌードル。山小屋の中のカップヌードル最高ですね!
撤退が決まったからには、潔く下山します。コンディションは絶好だったのになー。
緩斜面なので下りは早い早い。走るように降りてきました。雪も大分溶けていましたね。
峠の茶屋でバッチを買い、駐車場に戻りました。全く凍っていないばかりか乾燥してる。バイクもいるw
帰り道にホテルビューパレスというところの日帰り温泉に行きましたた。
ホテルだけあって設備もよく、温泉も白濁で、人も少なくとってもいいお風呂になりました。
帰り道、鬼平犯科帳とのコラボをしているという羽生SAにより、うなぎを食べました。大変混雑してましたね。
ということで、若干予定より短い山行になってしまったのですが、楽しい山行でした。これは初心者にもお勧めできる山ですね。景色もいいし。遠いので再訪するかは分かりませんが、近ければ何度も行きたくなる山だと思いました。