初東北登山 安達太良山に行ってきました。
2018年のGW後半は、安達太良山に行ってきました。
理由は、ちょっと東北の山にも侵攻してみようかと思ったこと、安達太良山は20年ほど前に職場旅行で登ったことがあるのですが、特に大変だった記憶がなかったので、多分楽だろうと思っていたことなどでした。(そのため、厳密に言えば「初」ではないのですが)
ところが体力の低下なんでしょうか、、、思ったよりしんどかったでした。
とまあ、そんな感じの山日記です。
実際歩いたコースはこんな感じです。火口をじっくり見るために鉄山まで歩こうかと思っていたのですが、沼尻分岐のところで十分堪能できたのでやめてます。
安達太良高原スキー場に着いたのが6時頃。
駐車場はまだまだ空いてます。ここでゆっくり準備をして6時半頃出発。この時、お隣で準備をされていたご夫婦に「もう行くのですか?早いですね」と言われたので「ロープウェイが動き出す前に山頂駅を通過したいので」とかっこよく答えたところ「そうですよね、私たちもどうしようかと思っているんです」と言っていました。結局、このご夫婦は8時半のロープウェイ運行開始を待つことにしたようでした。
駐車場から先へ歩いて行くと奥岳登山口の道標がありました。
この階段を登ります。まずは、トイレに行きたかった。トイレはどこだろう、、と探し回ってしまいましたが、結果的にはこの階段を登って左に曲がった突き当たりにあるゴンドラのステーション(スキーセンター)内にありました。
こちらですね。こちらでトイレを済ませて階段のところに戻り、左に(つまり階段を登ってまっすぐ)行きます。
右手に建物があります。こちらの建物にもトイレがあるようですが、この時は閉まっていました。
建物を過ぎると三叉路がありました。右に行くと自然遊歩道経由になります。私らは真っ直ぐ登山口へ進みます。
再び「奥岳登山口」の表示が出てきます。こちらが実質本物といっていいでしょう。以降なだらかですが、坂道を登り出します。
この後、ちょっと方向が分かりにくかったのですが、道が分かれています。歩いてきた道から比較的まっすぐに進むのがくろがね小屋方面、左曲がってリフトの下を通って進むのがロープウェイ山頂駅方面になります。
リフトをくぐるとこんな感じの道になります。この後はゲレンデ上をずっと歩きます。ゲレンデにもコースが分かれていて、リボンをたどる必要がありました。
写真は比較的平らなところのようですが、ゲレンデというのは、登るとなかなかに斜度があるものですね。結構疲れます。
疲れると花の写真を撮ってごまかす習性があります。
ゲレンデを逆に登って行けば、段々斜度がきつくなるのが常識。このペアリフトの終了付近は結構急でした。このリフト出口はちょうどいい休憩場所になりました。
休憩が終わってさて、進むか、となったのですが道が分かりません。「あれれ」とうろうろ探したところ、リフトと反対側にリボンがあるのを見つけました。
今までゲレンデの比較的広い道を登ってきたこと、登り終えて右側のリフト出口が目立ったことから、なかなかに見つけにくかったです。
見つけにくかった箇所以降は、普通の登山道になりました。
ふうふう登って行きます。標準コースタイムからは結構遅れているようです。
やっと五葉松平につきました。山頂がかなり先に見えました。ロープウェイ山頂駅もまだ先のようなのに、時間は8時半近く。「ロープウェイに乗っておけばよかったかな。」とじわりと弱気の心が。
五葉松平以降は、それほどきつい急登はなかったです。確か。それにちょくちょく眺望のある場所を通り過ぎるので、疲れも多少軽減されます。
石ごろごろの道を登り終えると、平坦な場所に出ました。
ふと左の奥を見ると、そこには鐘と社が。
鐘があれば鳴らさなければ。
鐘の反対側に、本当の空の碑が。
本当の空はちょっと曇っていました。
ロープウェイで山頂駅を下りると、この碑のところに出てくるみたいですね。ぞろぞろ人が出てきます。出発のときに話したご夫婦は、先に行ってしまったのでしょう。ちょっと恥ずかしいので、、会いたくなかった。
本当の空から先は、道が整備されていました。こりゃ楽だ。
と思ったら、だんだん残雪も多くなってきました。雪の下が溶けてなくなっているので、踏み抜きが怖いです。
雪解け水が川になっている場所も。
ここが一番大きな残雪地帯(雪渓?)でした。
この大きな残雪地帯を抜けると、間もなく山頂が近づいて来ます。道のぽつっとしているのが乳首(ちちくび)と言われる岩稜です。地元では昔、安達太良山のことを「乳首山(ちちくびやま)と言っていたそうです。私は見えるたびに「ちくび、ちくび」と言っていたら妻に「ちちくびだ、ばかもの。それに恥ずかしいからちちくびとも言うな」と怒られてしまいました。
到着しました。山頂です。風がひどく強い!
砂埃がひどくて目を細めながら、乳首を目指します。
苦も無く、乳首の上に到着。安達太良山の看板もあり、写真も撮ってもらいました。
妻に乳首の上に残ってもらい、下から撮影。うーん、もう少し左のとがった先だったらよかったけど、声は届きません。
山頂で昼食の予定だったのですが、とにかく砂埃がひどくて、およそ食事を取れる感じではありません。先に進むことにします。
歩きやすい稜線でしたが、昼食を取れなかったので足取りはやや重めです。
沼尻分岐に到着。火口が見えました。ここ全部が噴火のときに爆発したのか、と思うと「すごいな」とただそれだけ思います。
火口を見られて満足したし、お腹も空いているし、コースタイムよりいつもどおり遅れているし、何より疲れたので、鉄山はパス。くろがね小屋に向かいます。
こちらの道は小さい雪渓が多い。
途中、シャリバテ気味になったので、おにぎりだけ食べました。下が雪解け水で濡れているので、風が吹いても砂埃が舞わなかったし。しかし、コンロで湯を沸かしてカップラーメンを食べるだけの広さはなかったのでした。
それほど急な下りも無く、だらだらと下りて行くと峰の辻に到着です。静止画だから分かりませんが、左の竹の棒がぐらんぐらんするほど風が吹いていました。
こちら側の雪渓はトラバースが多く、また斜度も適当にある場所もあったので、滑って転んだら大変です。でも、結局チェーンスパイクは着けなくとも行けます。
雪渓が終わった以降、樹林帯を下りて行くのですが、この辺の方が急な下りでした。
急な下りは足と膝が痛くなるので遠慮願いたいところなんですが。
ようやく、くろがね小屋に到着。いやー結構遠かった。この奥に源泉があったようです。
やっと着いたのですが、くろがね小屋の周りには、座ってカップラーメンを食べるようなテーブルなどの施設はなく、トイレに行った妻に、小屋の中をリサーチしてもらったところ、「カレーライスを食べられる感じもないよ」と報告を受け、やむなく先に進みます(本当は軽食を食べられたようです)。
くろがね小屋以降は、ほとんど斜度のない下りになりました。途中水芭蕉が咲いていました。
雪が結構残っている場所も。踏み抜いたらいやなので、なるべく土の上を選びました。
そして、雪解けの川になっている場所も。スパッツを履けば良かったのですが、パンツがミレーのティフォンなので染みることはありませんでしたよ。
勢至平分岐に到着。ここで小休止。同じく小休止していた普通の格好のご夫婦が「ここはどこですかね?」とイラストマップを見せながら尋ねてきたので、「勢至平ですよ」と答えました。ところが、この先に「勢至平」ってところがあったみたいです。うへ。
斜度のない道を下りて行くと、旧道と馬車道との分岐に出ました。旧道から下りた方が時間が20分くらい早いそうです。
はて、どちらから行こうかと妻と話し合っている間に、健脚そうな人が下りてきて、旧道へ行きました。次に下りてきた普通の感じの人は馬車道の分岐に下りて行きました。
私らは、「旧道は疲れそうだから馬車道で下りよう」となりました。
馬車道は、それまでと変わらず斜度のない下り坂でした。途中桜みたいな花も咲いてましたね。勢至平分岐で私たちに道を聞いてきたご夫婦もこちらを来たようで、私たちを抜いていきました。(ぐぬぬ)
その後、自然遊歩道を経由して戻る道と、そのまま登山道を行く道とに分かれましたが、登山道で戻りました。でも、遊歩道で戻ってもよかったかもしれません。川沿いに行く道で、色々見所があるみたいです。
登山口に戻ってきました。コースタイムはいつもどおり、標準よりゆっくりペースでしたが、その分色々見て、止まって、山を感じながら歩けた(と信じることにしています)ので、良かったことにしておきます。
この日は、岳温泉の旅館に一泊して、東京の実家に戻ります。
安達太良山、若い頃に職場の親睦会で登ったことがあったはずなんですが、その時は何の苦労も疲れもなく登った記憶がありました。なので、そのつもりでいたのですが、ほどよく疲れました。GPSで見れば14km近く歩いているのだから当然ですが。
どちらにせよ、次登るとしたら、ロープウェイ使います(笑)。