2019年8座目 石割山
平成31年度は異動により新しい職務に就くことになったんですが、そのため4月8日から一週間研修所でみっちり座学の勉強でした。
そのため、「あ~山に行きて~」と現実逃避を考えていました。
研修所から解放され自宅に戻った翌日の4月13日、朝はゆっくりして午前10時に出発し、石割山に向かったのでした。
この週は関東近辺とても寒い日が続き、10日の水曜日には各地で雪が降ったそうです。石割山でも降ったことでしょう。
道中は雪はなく、ほぼ乾燥路。見上げる山々は雪が残っているようです。
いつもの駐車場に着いたのが11時30分。用意をしてトイレに行って、12時頃にスタートです。
名物の400段階段ですが、この日は、ゆっくりゆっくり登ることを心がけました。
ところどころ階段の踏面に雪があり、若干登りにくかったです。
いつもですと、途中で息が上がるところ、ゆっくりペースがうまくいったのか、休憩を入れずに登りきることができました。
階段を登り切ったところにある東屋に、石割神社の由来が書いた看板があったので撮影しておきました。でも、よく見えないなー。
祭神の中に「岩長姫」=「石長比売(イワナガヒメ)」の名前がありますね。石長比売は、富士山の祭神である「木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)」のお姉さんに当たる神様で、姉妹二人で天孫邇邇芸命(ニニギノミコト)に嫁ぐのですが、容姿醜悪ということで石長比売だけ帰されてしまう、という可哀想な神様です。
さて、妻を待って登り始めます。この先は腐った雪道だったり、泥んこ道だったりが続きます。
木々の間から見える富士山。今まで3回ほど石割山には登っていますがいずれも曇っていて富士山の全容が見えたことはありません。今日はチャンスっぽいです。
途中、英語圏の外国人の方々がいましたが、大体外国の人は身軽ですよね。この日見かけた方も何も持っていませんでした。
さて、桂の御神木に付きました。立派な木です。
木の下に「干ばつのときに雨乞いの儀式をした」と書いてある看板があります。
御神木を過ぎるとすぐに石割神社に出ます。ここにはベンチがあり、休憩している人がいつもたくさん。この石は割れていて隙間を時計回りに3回回ると御利益があるとか。この日は休憩もせずそのまま登って行ったので、以下の写真は別の日に撮ったもの。
岩の隙間は人がカニ歩きでやっと通れるくらいの広さです。
さて、神社より上は登山道上に雪はほぼなかったのですが、とにかくぬたぬたの泥んこ道でした。滑ってお尻をついたら大変なことになりそうなので、ロープがあるところはロープを積極的に使って登りました。
そしていつも休む岩のところもスルーして登り続けます。まだ、富士山はよく見える。
そしていつもより大分速いペースで登頂。1時間かからずに登って来れました。
富士山も待っていてくれました。雲は富士山の向こう側にあったので、静岡側からだと全容は見えなかったかもしれませんね。
妻もご満悦。
ここで、雪の上に100均のブルーシートを敷き、その上に座って昼食のカップラーメンをいただきました。ジェットボイルはいい仕事してくれます。
座っていたら、お尻が冷たくなってきたので、帰ることに。最初はピストンで帰ることを想定していたのですが、ぬたぬたの泥んこ道を下るのはイヤだったので、平尾山方面から帰ることにしました。
問題はここからの急坂下りなんですが…何とか降りられそう、、かな。
ロープが結構張ってあるので、有効活用しましょう。
滑ってお尻をつかないよう、慎重に下ります。
急坂が終われば、後のアップダウンも急なところはさほどありません。後はスンスン歩いて行くだけ。
せっかく富士山が綺麗に見えるので、平尾山まで行ってみます。平尾山での富士山はこちら。
なにげに石割山より大きく見えました。若干近いからですね。
さて、ここで登山靴の紐を締め直し、帰ることにしましょう。
ちょっと戻って分岐から下りて行きます。こちらの帰り道は階段が多いのです。そして、駐車場には更に分岐があるのですが、その指導標の作りが不親切なんですよねぇ。
この写真の指導標を歩きながら見ると、手前が「平尾山」、先が「平野」となっているのは確認できるのですが、実は左に「鳥居・駐車場」と書いてあり、下りて行く道があるのです。看板の裏側になっているため、見えないのですね。一度、私も間違えて真っ直ぐ進んでしまったことがあります。
と、この指導標を見る度に文句を言いたくなる気持を押さえながら下ります。ここの部分は結構雪が残っていて滑りやすかったです。ここなら転んでも泥んこにはならなさそうでしたが。
そして、林道に出ました。
後は、この道を行けばすぐに駐車場に出ることができます。
駐車場に着いたのが15時過ぎ。大した距離でもないし、大した登山でもないけれど、朝のんびりしてても気軽に来れる石割山は結構好きな山になりました。
帰り道、石割の湯にでも行ってもよかったのですが、何となくそのまま帰宅。下道で帰ってもまだまだ明るい17時30分には帰宅できました。