2019年14座目 槍ヶ岳(1日目)
9月17日~20日にかけて、我が家の夏休みイベントとして槍ヶ岳に行ってきました。
エピローグ
槍ヶ岳と奥穂高岳は、我が家の登山のラスボス扱いになっておりまして、「いつか行ってやる」と私は言っていました。
昨年も、槍か穂高に行くか?と考えたのですが、「登れる体ができていない(減量してない&あまり山に行けていない)」という理由から、白山に行ったのでした(そしてひどい目にあった。下記ブログ参照。)。
今年も、7月の雨攻勢で一度も登山に行けなかったことから、ちょっとどうかな、とは思っていたのですが、「今年は槍に行く」という決意を春からしていたこともあって、減量はできていないのですが、決行することにしました。
かといって、今まで一番長く歩いた登山が八ヶ岳の横岳-硫黄岳周回の16km弱ですから、今回の42kmはダントツの最長不倒距離になるわけです。そのため、行程は4日間とすることにしました。というか、「氷壁の宿 徳沢園」に泊まってみたかった。
コースについて
そのため、ルートは槍沢ルート一択となり、1日目は槍沢ロッヂ泊、2日目は槍ヶ岳山荘泊、3日目に徳沢園泊となりました。2日目、燕山荘グループのヒュッテ大槍に泊まってみたいかも、という気持はあったのですが、穂先に一番近く、収容人員数もダントツの槍ヶ岳山荘が無難と考えました。
となると、1日目が14km弱、2日目が槍への登りなので5km、3日目が12km、4日目はまったり5kmと、雑ぱくに言うとこんな感じとなります。行動時間だけは、1日目、2日目が5~6時間のところ、3日目が9時間と長くなりますが、何とかなるでしょう。ただ、徳沢園には16時必着と言われてしまっています。
天候は、あまりよろしくなく、直近の予報では、1日目はだんだん崩れる、2日目は雨、3日目は回復するがくもり、4日目は晴れということでした。登頂日が雨ということなので、「天気予報、外れろ」と念じていました。
装備について
さて、装備ですが、9月後半の3,000m級の山ですから、防寒装備も必要と考えました。しかし、歩く距離が長い。そのため、なるべく荷物は持っていかないようにしました。
まず、水ですが、コース上には比較的水場があります。山小屋も多いですし。そのため、600mlのサーモスにスポーツドリンク+500mlのペットを持参、1つが空になったら、水場で補給していくことにしました。そのため、粉のポカリを用意しました。いつもはサーモスと500mlのペットボトルを3本持っていたのですが、多少軽量化になります。
次に着替えです。泊登山になれていない私たちは、下着と靴下と山パンツは泊数分持って行っていました。それを、ブリーフは泊数分、靴下(登山時用と山小屋用)とシャツ(登山時はベースレイヤー、山小屋ではTシャツ)は2セット、山パンツは1本(山小屋用)としました。これに初日家から着ていく登山時用の着装を合わせて着回します。そのため、山パンツはミレーのティフォン50000ウォームストレッチトレックパンツを登山時は常時履くことにしました(汚れが落ちやすい+万が一濡れてもOK)。
行動食は登りはアミノバイタル、下りはバーム。たんぱく質摂取のため、ビーフジャーキーを持参。食事は初日の朝以外は山小屋で取ることとしました。
こうして軽量化したのですが、ザックの重さはカメラ等を入れると結局12kg+となり、そこそこずっしり来て、家を出るときから不安になっていました。
0日目
平日とは言え、上高地。駐車場の不安もあることから、現地には先乗りして車中泊をすることにしました。沢渡の駐車場は1日いくら、という計算なので、0時を過ぎれば値段は同じになります。(逆に23時に駐めると1日加算されてしまう。)
道中、かなり道が空いていまして、途中で時間調整をしなければならないほどでした。そして0時過ぎに足湯のある第2駐車場に駐車。バスターミナルに一番近いのは第3駐車場なのですが、戻ってきたら足湯に入りたかったので。第2とターミナルもそれほど遠くないですし。
夜はそんなに寒くなく、一応敷き電気毛布も持って行ったのですが使う必要はなく、シュラフに入れば十分暖かい状況でした。
1日目
上高地~明神
5:30行動開始。
今日は槍沢ロッヂまでですから、時間的には結構余裕があると思っていました。それでも6時のバスに乗り、「うわー空いているなあ」と思っていたのですが、上高地に着くまでにバス停で乗り込む人が多く、結局結構混みました。
天気は晴れている、といってもいい状態で、トイレなどを済ませた後、いよいよ、6:30に念願の槍ヶ岳への第1歩を刻むべく上高地を出発したのでした。
最初のチェックポイントは明神館になります。
道中、かっぱ橋で写真を撮ったりしながら比較的のんびり進みます。早朝のため空いています。やっぱり絵になる景色なんですよね。
7:40 明神館到着。計画どおり小休止を取りました。すぐに着くような感じですが、3km以上歩きます。
明神~徳沢
次のチェックポイントは徳沢園になります。明神から徳沢までもまた3kmあります。
道中は樹林帯が主なのですが、梓川に近づく部分もありまして、そういったときは、明神岳・前穂高岳が素晴らしい。
8:40、徳沢に到着。徳沢園の前には芝生のテン場が広がっています。気持ちよさそう。
ここで朝食の持参したおにぎりを食べました。
9:30、徳沢を出発、新村橋に出ました。もう10年くらい前にこの新村橋のちょっと先までは行ったことがありました。その時は新しい登山靴が足に合わずに大変だった覚えがあります。
今や懐かしい思いでです。
徳沢~横尾
まだまだ序盤です。次のチェックポイントは横尾です。距離は徳沢から3.6km。横尾まで行くのは初なのです。楽しみです。
10:20、横尾に到着しました。
なんだかとても嬉しいです。初横尾!
そして写真でしか見たことがない、吊り橋。ここを渡って涸沢に行くんですね。行ってみたいけど今日は槍。来年は是非行ってみたい。
初横尾だったので、色々見て回ったり、写真を撮ったりして楽しみました。
何が食べてみたかったのですが、徳沢で朝食を食べたばかりだったので。人の動きを見ていると、7:3で涸沢方面に行く人が多かったように思いました。
横尾~槍沢ロッヂ
11:30、横尾出発。1時間もゆっくりしてしまいました。
横尾から少し先に行くと、ハイキング路っぽくなってきます。それまでは林道、ですよね。沢道だけあって、梓川にそそぐ川を渡る橋を渡ったり、徒渉したりする場所もあって楽しいです。
12:15、一の俣に到着です。横尾から一の俣までは2.5kmあります。ここで小休止をしている人が数組いました。私たちもちょっとだけ休みます。
一の俣から少し歩くと、しっかりした長い橋の先に今度は二の俣が現れました。時間にして12:30。
※二の俣側から撮った橋
ここではさすがにほとんど休まずに先に進みます。
この辺になると梓川も川幅が狭くなってきて、渓流っぽくなっています。その渓流沿いを歩くのですが、本当に梓川って清流ですよね。
ここまで多少のアップダウンはあったのですが、ついに登山道っぽくなってきます。
そして、登りきると、槍沢ロッヂに到着です。
13:30、槍沢ロッヂに到着。横尾から4Kmの距離にあります。ということで本日は約14km歩いたことになりますね。
ここで昼食を取ります。私は中華丼を食べました。ちょっと小ぶりでしたが美味しかったです。
その他、インスタントですがコーヒーも1杯100円で飲めます。カップがない人には紙コップが20円で売られています。
槍沢ロッヂは、本館と新館に分かれているようでした。この日の宿泊客は全員本館だったようです。布団はここ数日天気がよかったせいか、ふかふかで暖かかったです。
私、仮眠しちゃってますね。
床は綺麗に掃除されていて、ピカピカでホコリもなく気持がよかったです。ただ、女性用の更衣室はなかったですね。お風呂場で着替えることができるのですが、到着後、お風呂の準備中で風呂場に入ることができなかったため、妻は着替えることができませんでした。
そう、槍沢ロッヂにはお風呂があるんですよね。入浴時間は15時~17時でした。入ってみた感想ですが、男性用のお風呂はステンレスの浴槽が2つあります。さすがに大きい浴槽ではありません。また、シャワーや体を洗う設備もありません。浴槽のお湯で体を流して、浸かる、というお風呂になります。それでも、お湯に浸かれるのは気持がいいものでした。(循環しているわけではなさそうなので、後になるとお湯の汚れが気になるかもしれませんが。)
外に行くと、新館の裏にヘリポートがあるんですが、そこに望遠鏡が置いてありました。
うんー残念。既にガスが出てきてしまっていて、槍は見えませんでした。
夕食は17時からでした。
ちょっと質素ですかね?唐揚げ、美味しかったです。ただ、妻は鶏肉が苦手だったため、私が唐揚げをもらい、唐揚げ以外のおかずを妻に提供しました。
夕食後は、星が見えるか外に行ったりもしたのですが、雲が空全体にかかっていて全く見えませんでした。
そうなると、気になるのが明日の天気なのですが、「午前中は雨が降ったりやんだり。午後は回復傾向。前線通過で寒気が入って風も吹き低体温症に注意」とのことでした。
うーん、、、、、、外れてくれー。
と思いつつ、19時過ぎには寝てしまい、1日目が終わりました。
(続く)