全部入りだった大菩薩嶺リベンジ
職場の仲間4人で大菩薩嶺に行ってきました。
私自身は大菩薩嶺は2度目ですが、1度目は前半はあまり天気がよくなく、眺望も今ひとつでした。今回はある意味リベンジになります。
一緒に行った4人は職場の仲間で、去年草津に一緒に行ったダイビング仲間のサカキ、K女史、そして初参加で初登山のH嬢です。
低山チックな大菩薩嶺とはいえ、2,000mを超える山ですから、紅葉はもう望むべくもなく。後はなるべく楽にのんびり楽しく登ることを旨として出発です。
大菩薩嶺は標高2,057mの日本百名山です。累積標高は500mちょいで鎖場もなく初心者でも気軽に登ることができ、しかも「登った感」が適度にある人気の山です。
今回のコースは、なるべく楽をするため、是が非でも上日川峠に車を停め、ここをスタートとします。そして唐松尾根から登り、雷岩→大菩薩嶺→雷岩→大菩薩峠→石丸峠→上日川峠というルートで計画しました。
でも実際の山行コースは以下のとおり。
む?石丸峠を通っていないじゃないか、と指摘する人もいるかもしれませんが、それは後のお話で。
サカキとK女史が私の自宅まで来てくれ、サカキの車を私の家に置き、私の車に乗り換えて出発したのが午前4時半すぎ。(私の家に来るまでサカキは大分迷ったらしい)
その後H嬢を迎えに行って、出発しました。
途中、御殿場のセブンで朝食を買ったり、飲み物を買ったり、トイレに行ったりし、谷中のPAで着替えをしたりしながら、上日川峠に付いたのは午前7時頃でした。予定時刻より30分ほど遅かったのですが、道路沿いにある駐車場はほぼ満車。私の車の後2台停められたかどうか、、という感じでした。
そそくさと着替えて登山口へ。ずいぶん端に停めたので登山口まで遠いよなあ、と思っていたらさほどでもなく見覚えのある登山口がありました。
福ちゃん荘に向けて出発です。「ここはそこの舗装路を行っても福ちゃん荘に出るんだよ」などとどうでもいい経験者面したうんちく攻撃をしてみますが、同僚連中はさりげなくスルー。
福ちゃん荘までの登山道は、総じて上りではありますが、傾斜も緩く、登り始めのウォーミングアップにはちょうどいい感じだと思います。(それでも私は密かに少し息を切らしていましたが)
とは言え30分で福ちゃん荘に到着できました。ここで「ふー」と腰をおろして休んでしまうと、この後が辛いのは分かっていたのですが、「ふー」と休んでしまいました。(ザックは下ろしませんでしたが)
本当なら少し暑くなってきたので、ソフトシェルを脱ぎたかったのですが、これを脱ぐと最近出てきたお腹が目立ってしまうので、我慢して着続けます。暑い。
再び先輩面して本日のコースをイラストマップで説明したりして、唐松尾根に向かいます。多くの人は大菩薩峠方面に向かっていたので、この唐松尾根を登る人は少ないですね。この日もほとんど会いませんでした。
唐松尾根は、なだらかだったり、少し急になったり、平坦になったり変化に富んでいます。急な坂道を登って平坦になると「ボーナスタイムきた!」とか言い合いながら歩くのはなかなか楽しかったです。
だんだん木の間隔がまばらになり、眺望が出てきます。今日は期待できそうだ。みなも喜んで写真を撮っています。
しかし、記憶より遙かに長かった唐松尾根。記憶を頼りに「もうすぐ着くから」の登山あるあるの間違いを連発しながら登ります。最後の登りで登山1年ぶりのサカキが少し遅れ始め、私と初登山のH嬢が先行しました。K女史はサカキを激励しながら登っていました。いや、罵倒・・?
ああ、やっぱり今日の眺望は冴えている。富士山も微妙に霞がかかっているけど、よく見えます。久しぶりに山で富士山を見ました。そう言えば、今日は重いのはやだなあ、と一眼を置いてコンデジだけできてしまいましたが、こんなならば一眼を持ってくるべきだったかも、と少々後悔。
さて、雷岩に到着。今日の登りは終わったようなものだ!
雷岩でちょっとだけ撮影タイムをこなした後、大菩薩嶺に向かいます。大菩薩嶺は樹林帯の中にあるため、眺望もなくちょっと残念な山頂です。雷岩から大菩薩嶺までは10分くらいで行けますが、途中、道がぐちゃぐちゃのところもありました。
大菩薩嶺では、4人での集合写真を他の登山者に撮ってもらいました。4人写っているのはこれだけだな。
その後は、少し休んだ後、賽の河原に向かいます。今日は大菩薩峠は混んでいて座ってご飯を作るスペースはないでしょうから、手前の賽の河原で食べてしまおうという作戦です。
雷岩から先は、気持ちいい稜線ロード。ちょっと人が多くて稜線歩きをしている感は薄いけど。
と、調子よく歩いていると、サカキが「靴がこわれたー」と言い、靴を見せてきました。すると、踵のソールが見事に剥がれています。そこで2年間ずっとザックの肥やしになっていたテーピングの出番がついに来た!サカキの靴を脱がしてぐるぐる巻きにして返してあげました。・・・ん?脱がして巻いたから靴紐を締められないのでは。。
まあ、苦情も来なかったのでよしとします。
という所業に天罰が下ったのか、出発して間もなく、いっぱい人が歩いているところで壮大な転倒をしでかしてしまいました。お尻は泥だらけになるし恥ずかしすぎる。
更に少し行くと、インスタ映えのしそうな岩を発見。以前もここで写真を撮った気がしますが、私以外のメンツを立たせてモデルになってもらいました。
いいアングルで~と座り込んでローアングルで撮っていると、「すいません~私も同じように撮って下さい~」と頼まれてスマホを渡されてしまいました。なぜ頼まれたのかよく分かりませんでしたが、一生懸命撮りましたよ。インスタ映えするように。あの人はインスタにアップしたのだろうか…。
そこから1分も歩くと、塩沢市が西暦2000年に建てた2,000mの道標があります。分岐でも何でもなくただ立っているのですが、何となくしゃれっ気があります。
ほとんどこの辺は平坦な道なので、快調に我がチームは進んで行きます。稜線上に唯一ある岩場っぽいところに来ました。雷岩方面からだと下りになります。登りの人も来るので、ちょっとばかり渋滞になっていました。
岩場を過ぎるとすぐに賽の河原の避難小屋が見えてきます。うん、ちょっと人がいるけど、お弁当を広げるスペースはありそう。
お弁当といっても、もし寒かったら小屋食にしようと思っていたので、みんなでカップヌードルを持ち寄っただけですが。それでも山でも食べるカップヌードルはうまいです。
私が持ってきたのは
山で食べると何でもうまいです!
1時間ほどまったり過ごした後、大菩薩峠に向かいます。食事の写真を撮るのを忘れたので、何ら食事と関係がなさそうになってしまった写真をここで載せておきます。
坂を上がると分岐にあたり、そこが親不知の頭になります。ちなみに私は、頭を鼻と間違えていたので、「そこがなんとかの鼻だよ」と連発してしまいました。恥ずかしい。
親不知の頭に向かって左が大菩薩峠なのですが、右には、大菩薩っぽいスペースが広がっており、そこでお昼をしている人もいました。眺望がよければなかなかの絶景ポイントなのでしょうが、既に雲がかかってきており、富士山は見えませんでした。
さて、大菩薩峠に向かって斜面を降ります。
想像したとおり、大菩薩峠は大賑わいでした。立派な道標では撮影の順番待ちとなりましたが、ここは外せないのでサカキに撮ってもらいました。もちろん、私もサカキと代わって撮りましたよ。載せないけど。
介山荘の建物と建物の間は、土産物屋の雰囲気で人も賑わっていました(確かに売っているのは土産物なんですが)。サカキたちはバッヂを買っていました。私は前回来たときに2コも買っていますので、今回はパスです。私が前回買ったものを強くお勧めしたのですが、誰も買わず、しかも3人とも同じものを購入していました。どういうこと?
さて、冒頭書いたように、ここから石丸峠に向かう予定だったのですが、サカキの靴が心配で、ソール部分を確認すると若干切れかかっていました。そのため、石丸峠はパスして、そのまま勝縁荘に向かって下山することにしました。
勝縁荘まではなだらかな下りがしばらく続き、すぐ着いちゃう、といった記憶だったのですが、結構長かったです。記憶というのはこんなに混濁するものなのか!
きっと都合のいいように改変されているのですね。
なんともこの道は変化がなく、書くこともあんまりないです。
勝縁荘に着き、写真を撮って
富士見山荘の脇を歩き、「やっぱり営業しているのかよく分からないなあ」とつぶやき・・
まったり歩いていると福ちゃん荘に到着です。特にザックを下ろすこともなく、トイレに行くこともなくそのまま下山。
途中別の下山者となにげなレースをしつつ、最終的には勝利をし、歓喜の駐車場に到着しました。
K女史はロッヂ長兵衛で富士山の登山バッジを買っていました。笑
他にも鹿島槍などのバッジも売っていて、おそるべし長兵衛といった感じでした。
車に戻り、今日の温泉はもちろん、大菩薩の湯です。上日川峠はdocomoの電波が入らなかったのでナビができませんでしたが、K女史の人間ナビで無事到着。
ここの温泉はぬるっとしていてとてもいい泉質だと思います。サカキとゆっくりしゃべりながら入っていたせいか、女性陣の方が先に上がっていました。
夕食は何がいいとみんなに聞くと、「そば」とか「ハンバーグ」とか言うので、何となくほうとうにしました。H嬢もほうとうを食べたことがないそうでしたし。
河口湖まで下道で行き、ほうとう不動へ。みなさん完食していました。
帰り道では、H嬢とK女史がサカキのスマホにLINEをインストールしようと試行錯誤していましたが、結局私の自宅に着くまで成功しなかったようです。
1年ぶりの職場の山仲間との登山、いつもとは違った楽しさがありました。適当な登り、気持ちいい稜線、眺望、気温、風、ハプニング、車から見た紅葉、気持ちいい温泉と全部入りの旅でした。
できれば月一くらいでどこかに登りに行きたいと思った山行でした。