forestline’s blog

山にはまったダイバーのブログです。

白山登山(2日目:登山)

この日はメインイベントの白山登山の日です。

前夜は1時間おきに目が覚めるなど、熟睡にはほど遠い感じでしたが、それほど体調は悪くなく、むしろ回復した感じで、3時に起き出し、朝食と風邪薬、荷物の整理を済ませて、4時過ぎにチェックアウトしました。

 こんな時間ですとホテルの機械式タワーパーキングを操作する係の人はおらず、自分で操作するはめになりましたが、パネルの指示どおりにやれば簡単でした。

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フォレスターの横幅でギリっぽい感じでした。

 

無事にフォレスターを救出し、ガソリンを入れてから別当出合に向かうことに。

ところがこんな時間に営業しているガソリンスタンドの場所が分からず右往左往することに。siriに「営業中のガソリンスタンド」と指示しても全部のスタンドを候補に挙げるので行ってみてやってない、を繰り返しました(今考えればgoogle mapで探せば良かった。)。

仕方なく、別当出合に行くまでの間に営業中のガソリンスタンドがあればよし、なければ無給油で行くことにしたのですが、幸い、営業中のスタンドを見つけ、無事給油。

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まだオドメーターは774kmなのです。

 

 

心置きなく別当出合に向かったのですが、そんなこんなで予定時間を大幅に超過していました。

別当出合に到着したのは、8時前。上の駐車場は満車で下の駐車場に停めました。下はまだ結構空いてました。さすが平日。

 

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このとき、ザックからツェルトを出してしまったのですが、後に後悔することになるとは。。

 

しかし、駐車場から別当出合まで結構登るんですね。

別当出合でトイレに行き、写真を撮って出発です。8時過ぎてました。

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でも、この日は室堂で小屋泊なので登るだけです。ゆっくり行きましょう。

高い吊り橋を渡って、山に入ります。登山道は非常に整備されていて、確かに登山道というより登拝道という感じです。

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長くて高い吊り橋。面白かった。

 

最初のうちは調子が良かったんですが、段々体が重くなってきました。息が切れるのではなく足が重い。疲れているといった様子。中飯場につく頃には早くも疲れています。「これはちょっとおかしいな」と思いました。

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飯場です。妻の話ではトイレがとても綺麗だったそうです。

 

飯場で15分ほど休憩をすると回復し、先に進みました。しかし、そこから30分も歩くと足が重く、疲れてしまいます。それほど荷物は重くないのに。「甚之助避難小屋まで行けないかもしれない。」と真面目に思うようになり、妻にも「申し訳ないけど、途中で下山させてもらうかもしれない」と伝えました。

 

 

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別当覗(べっとうのぞき)。立入禁止のテープがありました。覗いてみてもあまりいい眺望には思えませんでした。

 

それでも何とか甚之助避難小屋までは行きたい、と思い、ヘロヘロになりながら歩き、標準CTを大きく超えて到着しました。

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登山道はとてもよく整備されていたんですけどね、、。

 

「ここで降りるか。登るか。」自分の体に聞きながら様子を見ました。「せっかく来たのに」と妻は口には出しませんが思っているだろうと考えました。私もそう思っていました。

 

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甚之助避難小屋。ここが判断の分かれ目でした。

 

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甚之助避難小屋から見える眺望。右に見えるのが別山です。

 

結論は、「何とか森林限界を越えていい景色を見るまでは登りたいな」でした。

甚之助避難小屋では大休止を取ったので、体力的に結構回復したと思ったのですが、5分も歩くとヘロヘロに戻ってしまいました。それでも、「森林限界まで。森林限界まで。」と言い聞かせ、妻に支援してもらいながら登りました。

 

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ようやく(一般的にはすぐに、だと思う)低木ばかりになり、森林限界を越えたと思ったとき、ここから降りるよりも室堂まで上がった方が時間的には遙かに早い、と気づきました。それからは、どんなにきつくても登るしかありませんでした。

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森林限界を越えても登山道はよく整備されていて急な道はありませんでした。

 

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延命水。水をいただきました。ここから弥陀ヶ原まではすぐ。

 

おかしなもので、そう腹を括ると意外に足が前に出るようになり、黒ボコ岩に到着しました。

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黒ボコ岩到着です。登りやすい岩でした。

 

室堂までもう少し。目の前には弥陀ヶ原が広がっています。

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弥陀ヶ原は(平坦だったので)素晴らしかった。奥に見えるのが白山(御前峰)。

 

しかし、室堂まではまだ五葉坂という最後の試練が。しかも私のきらいなゴロゴロ岩道でした。

疲れた体にむち打ち少しずつゆっくりと登り、室堂の赤い屋根が見えたときは、「何とかここまで来られたー」と思いました。正直、よく来れたな、と。。
早い人ならここまで2時間半で来ちゃうらしいですけれど。

 

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室堂では、大きく3つの棟があり、各棟に部屋がいくつかあります。部屋にはカイコ棚があり、そこがねぐらになります。

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この日は客が少なかったからか、多分全員がこざくら荘泊だったようです。

 

私たちが案内された部屋にはまだ誰もおらず、一番手前の端っこを指示されました。その後、ソロの男性が2名来ましたが、対角線の場所など離れた場所を指示されていました。各々のプライバシーを考えてくれたようです。

 

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空いていたので快適に過ごせました。

 

夕食は17時からと少し遅め。着替えをした後、室堂の周りを散歩したりして、さっさと食堂に入りました。メインのおかずは、魚とハンバーグとどちらかを選べます。私も妻もハンバーグ。他の人もハンバーグ派が多かったようです。

デザートにプチケーキもありました。

 

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夕食を終えた後、アーベントロートを見に外に出ました。

 

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この写真はホワイトバランスを調整していますが、なかなか綺麗に焼けていました。

 

その後のマジックアワーも期待したのですが、こちらは今ひとつ期待外れに。外は結構寒かったです。

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談話室ではストーブが焚かれていてテレビも点いており、何人かのおじさん方は相撲に興じておられました。

私は、ストーブで少し体を温めた後、部屋に戻り、さっさと就寝しました。19時過ぎだったかなあ。消灯は20時で、19時半頃ちょっと目を覚ましたところ、皆さんお休みになられていました。

翌日の日の出は5時半で、朝食は6時30分から8時までとなっていました。全体的にゆっくりめですね。

山頂で御来光を見るとなると、4時半頃には動き出さないといけません。私は、「多分、俺は体調的に無理だと思うんで部屋でゆっくりしている。一人で行っておいで。」と妻に言っておきました。

この夜も、1時間か2時間おきに目が覚めてはまた眠る、といった感じで寝てないというふうではないものの、熟睡とは言えない睡眠でした。20時以降は廊下を含めて完全に消灯され、辺りは窓に背を向けるとハナをつままれても分からないほどの暗闇でした。