forestline’s blog

山にはまったダイバーのブログです。

天狗岳。ちょっと舐めてたかも。

天狗岳に行ってきました。

今まで何度か予定していたんですが、その都度天気やら何やらで都合が悪くなり行けなかったのですが、今般、プチトラブル連発でしたが行ってきました。

 

 

 

 

 

当初の計画

日帰り登山で自分的に一番きついな、と思っているのが寝不足です。

相方は車の運転ができないので、往復自分が運転します。

登山というものは、朝早くに開始するものですから、現着は一層早くなります。例えば、私たちは登高速度遅いので、山行に時間がかかります。そうするとなるべく早くに登り始めたい。午前6時から登り出したいとなると、午前5時半には現着していたい。現地まで3時間とすると、午後7時に帰宅してちょっとだけ寝て(寝れれば)、午前2時に自宅を出て、運転をずっとして休みなく登山開始となりますが、それではやっぱり疲れます。

そうすると、早着して現地で仮眠の方が駐車場スペースのことも考えると安心になります。19時に帰宅して21時半に自宅を出て、24時半に現着し、仮眠です。うん、きっとこっちの方が体に優しいだろう、ということで、天狗岳登山もそんな感じにしました。

 

24時間コンビニのあるPA境川PA)で休み、そこで朝食を取り、用を足してから現地へ。

 

そして6時から登山開始すれば、予定どおりでは13時には戻れる、という計画を建てました。

 

予定どおり、境川PAには22時に着して仮眠。午前2時に起きて朝食を取り、用を足しました。

 

午前3時に出発し、午前4時半に現着。5時半まで仮眠し、6時から登山開始。合計5時間の睡眠も取れ、体調もいい感じでした。

 

 

到着時駐車場もそれほど混んでいませんでしたが、出発時にはそこそこ埋まっていました。

コースは周回で反時計回りにしました。

行程の後半に黒百合ヒュッテに到着し、そこで昼食を摂る予定でした。

 

登山口~天狗岳山頂

登り始めはそれほどきつい斜面ではなかったのですが、すぐに右膝に違和感が出始めました。痛くて登れないというほどではなかったので、気にしないようにしてゆっくり登って行きました。ペースも悪くはなく、抜かれるより追い抜く方が多かったと思います。ただ、ゆっくりなはずが息は多少切れ気味なのが気になっていました。

 

 

燕の時とは違い、相方も元気で自分よりも元気に登って行きます。八ヶ岳らしい苔むしたいい感じの景観が登山道の周りに広がっていました。

 

展望台の手前になると違和感は痛みに変わってきていましたが、今回はサポーターを持ってきていません(テーピングはあったのですが、すね毛?の上から貼る勇気はありませんでした。)

 

それでも第一展望台では梅雨時期とは思えない景色を楽しみましたし、

 

 

第二展望台では、御嶽山を見て「登ってみたいな」と思ったり、西天狗岳山頂を見て、コースタイムどおりに行けるかな、と考えていました。

 

 

第二展望台を過ぎると、一度結構下って登り返しになります。その登り返しから膝の痛みを無視できなくなりました。いつもは下りで痛くなるのに、登りで痛いというのはあまり経験がありません。ここでストックを出して使い始めることにしました。

 

 

気になりながらも西天狗岳の急登に入ると、岩ゴロゴロのため、膝に負担が。ストックはかえって邪魔なのでしまいます。

それに何だかとっても疲労感が。うーん、体調はよかったはずなのに。

 

相方に先に登ってもらって、後から膝をかばいながらゆっくりと登ります。樹林帯で抜いた人たちにどんどん抜かれてしまいました。

 

そしてようやく西天狗岳山頂へ。コースタイム的にはそれほど標準から遅くはなっておらず、ほぼ計画どおりの時間と言えました。

 

天狗岳山頂~黒百合ヒュッテ 

山頂域が平坦で広いので、ここで食事を摂るかちょっと迷いましたが、まだお腹も空いていないので、東天狗岳に向かいます。

 

一度急な坂を下りるのですが、やはり下りは膝に来ます・・・。

 

逆に登り返しは楽に思えました。

 

 

で、東天狗岳山頂です。

 

ここは西と違って山頂域が狭く、あまり多くの人が休むことはできないようです。それでもこちらで食事にしている人が多かったようでした。私たちもここで食事をと一瞬考えたのですが、「ここから黒百合ヒュッテまではすぐだろうから、食事を摂らずに行ってしまおう」と決めてしまいました。

 

10時半過ぎ、東天狗岳から黒百合ヒュッテのある黒百合平方面に下り始めます。やはり下りは膝が痛くそれでも何とか継続して下りることができましたし、天狗の鼻のところでは「登ってみる?」などと軽口も叩けたのですが、分岐点で中山峠経由かすりばち池経由か迷ったあげく、眺望のいい、というすりばち池経由を選択してしまいました。

 

すりばち池経由の道は天狗の奥庭に向かっていく道で、岩ゴロゴロ道のアップダウンです。調子のいいときならば何の問題もなく楽しく行けそうなのですが、この日ばかりは右膝痛がひどくてストックを使ってだましだまし下りていきます。

 

 

途中から右膝をかばいすぎたのか、左膝まで痛くなってきてしまいました。

 

 

ペースは遅いのに膝痛を我慢しながら歩くというのは、体力を使うのでしょうか。結構消耗した気がします。途中でハイドレーションにあった余分な水を捨てたりして軽量化を図ったのですが、何度も休憩を余儀なくされました。

 

 

そしてようやく天狗の奥庭に到着し

 

 

すりばち池にやっと着きました。13時でした。ほんと長かった・・・。2時間半もかかってしまいました。

すりばち池では水がちょっぴりだけ残ってました。休憩したかったのですが、眼下に待望の黒百合ヒュッテが見えますので、下りて食事にしよう、と下り始めました。

 

すりばち池から少し急な坂を下るため、下で待っていて、と調子のいい相方に先に下りてもらったのですが、急坂が終わるちょっと上で相方がひどく右脚の筋を痛めてしまいました。最初はもう歩けないかもしれない、ヘリコプターのお世話になってしまうかも、とまで考えるほどに痛かったようです。

 

それでも、その場で時間をおいていると少し痛みも引いたのか、何とか黒百合ヒュッテまで下りることができました(距離にして20mくらいですが)。

ヒュッテ入り口には桜も咲いており、びっくりさせられました。

 

黒百合ヒュッテ~登山口

静かにしていれば痛くなくなったようで、黒百合ヒュッテでは、私はあまり食欲なくラーメンを、相方はシチューにケーキを注文しました。

小屋の中で食べようと思ったのですが、席がいっぱいだったため、先客が出発するのを待って、外の石のテーブルと石のベンチがあるところを確保しました。私のラーメンが先に来たので食べていると、相方のシチューもできたので受け取ろうと立ち上がったところ、テーブルの脚とベンチの脚に私の足がうまいことはまってしまって、シチューを運んできた小屋のお姉さんの目の前で思いっきり転んで前転してしまいました。

 

そんなハプニングもありましたが、黒百合ヒュッテ、トイレも綺麗で(200円)いい山小屋でした。元気な若者もいっぱいで、こちらも楽しくなってしまいました(爺さんみたいだ。)。

 

14時ちょっと過ぎに黒百合ヒュッテを出発しましたが、ここから先はとぼとぼ歩きしかできない相方の後方で、写真を撮ったりしながら歩き、自分的にもなんだかバテてしまっていたのか、この速度以上の速度は出せない感じでした。私の両膝も相当痛かったし。そして、黒百合ヒュッテから3時間半かかって唐沢鉱泉にたどり着きました。

 

 

13時過ぎの着予定が、17時半という。

 

でも、相方の脚が大事にならなくてほんとに良かった。がんばってよく歩いてくれました。

 

そこから先も、時間は大幅に遅れましたが、予定どおりに温泉に行って、食事をして、下道で帰宅・・・はできず、どうしても眠くなってしまったので甲府昭和から高速に乗り、再び境川PAで22時過ぎから仮眠。2時に起きて帰宅は3時半でした。

 

 

金曜日の20時半頃の出発し、日曜日の3時半に帰宅って。結構ハードな旅程になってしまいました。計画は完璧だったはずなのに。。