forestline’s blog

山にはまったダイバーのブログです。

木曽駒ヶ岳に行ってきました。

9月9日に木曽駒ヶ岳に行ってきました。

木曽駒はバスとロープーウェイで乗り継いで上までいける、乗鞍のようなお手軽登山ができる場所です。
僕もお手軽を想像していったのですが、多少痛い目に遭いました。

情報収集したのはここ。 「初心者におすすめ!」と書いてあります。

乗鞍と同じようなものだろう。いやさらに楽じゃないか?

 

さて、家を出ていつものように八ヶ岳PAに着いたのが6時半。いつもより大体1時間遅れです。
既になめてますよね。

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というのも、木曽駒ヶ岳は、中央高速の駒ヶ根ICからバスセンターまでがほんとに近いんですよね。
上高地のように高速降りてから一般道を走るということがない→楽。

前日の睡眠時間も3時間程度でしたが、ろくに仮眠もせずに、8時半前にバスセンター到着。

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その後バスに乗ったのですが、少々酔いました・・。
バスに乗ってる時間は30分程度でしたが。

「うぅぅー」という感じの中、ロープーウェイで一気に1,661mのしらび平(バスの終着駅)から千畳敷がある2,611.5mまで7分半で一気に上がります。
ロープーウェイは混み混みで、さながら満員電車のよう。


着いたときの千畳敷カールはすばらしい!

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飛行機が効いているでしょ。狙って撮ったんですよ。
天気がよくて本当によかった。バスセンターの駐車場では、係のおじさんが「昨日までは雨も降ったし風も強くて。今日はよかったねえ」と言っていました。


さて、今日泊まるホテル千畳敷を撮影して、軽い頭痛を感じながら10時前に出発。

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ホテル前から千畳敷カールを迂回し、沢を登っていきます。この沢を「八丁坂」と言います。
「胸突き八丁」の「八丁」なんでしょうが、なめてました。

今回の登山で一番ここがしんどかった(笑)


カールの周遊路をさくさく進み、八丁坂に取り付いてもさくさく登ります。
しかし、1/3くらいで息が上がり始め、心臓ばくばく、頭痛もひどく。
そして半分くらいで「もう登山なんかやらない」といつものように思いながら、尽きました。。。

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いや、周りも結構ばててましたよ。大小花崗岩がごろごろしている足場の悪い道沢を登るんですし。
コース的にはこんなコースです 。↓


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しかし登りはじめて1時間もしないうちにリタイヤはできん!
休み休み、いや、休み休み休み休みしながら何とか登り切りました。登り切ったところが「乗越浄土」というところです。

乗越浄土は平になっており、右に前岳、左に宝剣岳、前方に木曽駒ヶ岳が見えます。(実は中岳でした。)


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剣岳の前を横切りながら木曽駒ヶ岳に向かいます。
剣岳の勇姿はこちら。↓

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頭痛はするけれど、よいしょよいしょと登り、ぜいぜいしながら頂上へ。

「やったー!つかれたー。あれ、中岳?」


そう、頂上に着いたと思ったら、そこは実は中岳だったんです。
しかも木曽駒に行くにはここをずーっと降りて、再度またぐーっと上がらなければなりません。

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とは言え、「初心者向け」と書かれた木曽駒に行けないのはないっ!とむち打って出発。
頭痛はずっとしていて、これがボディブローのようにきつい。


それでも何とか下って登って、木曽駒山頂へ。八丁坂よりはだいぶ楽でした。

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山頂の、2,956mの青空を!

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もういっちょう!

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天気がいい一瞬をとらえて撮影しているんですが、それでも天気がよくてほんとよかった。



帰り、宝剣岳をちょっとだけ味見。

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剣岳は、両手両足で岩を登っていく感じ。ところどろこに鎖がついています。
距離がない分、危険はあるけれど木曽駒より楽かも?
山頂までは体力が、、、(八丁坂を下りないといけないので)と思い、次回へ。


この登山では、標高2,611.5mのホテル千畳敷に泊まるのですが、その目的の1つに「星空を見たいっ」というのがありました。
この標高での星空。夜、あたりが寝静まった頃に外に出て。
三脚を立てて満点の夜空を撮影する・・・つもりだったのですが、午後7時過ぎに撮影した後は、頭痛と軽い吐き気と疲労のため、ぐっすり眠りこけてしまいました(;゜ロ゜)

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7時ではまだホテルの明かりもついていて、空が見えにくかったのですが、写真で撮ればよく見えますねえ。




そして、別の目的。「カールだし、朝はモルゲンロートが見たいっ」


朝4時半に起き出して、モルゲンロート・・・より御来光に目が行ってしまった!
御来光は、カールと反対側の南アルプス方面から上がります。

それでも、雲があって無理かなあ、と思っていたところ、雲と雲の切れ間から見れました。御来光。しかもホテルの客室から(笑)。



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そして、場を返して外に出て、モルゲンロート、、というわけではないけれど、朝日を浴びた山々を撮影することができました。

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この日は、カールを散策して、季節の移り目で、非常に寂しい状態のお花畑の花を撮影し、山を後にしました。
天気は風が吹いてきて、曇っているし寒くなっていました。


今回の登山は、高山病(頭痛、吐き気、動悸などは高山病だったようで、降りたらけろっと治りました。)に悩まされながらでした。まあ、高山病の予防のために「しないこと」のかなりの数を「していた」ので、自業自得なわけですが。
(寝不足、ウェストバッグ等による締め付け、慣らし不足、乗り物酔い、風邪気味)

でも、何度も言うようだけど、天気には恵まれました。

ああ、やっぱり星をもっと撮りたかった。。。こんな気候のいい日は奇跡に近かったんじゃないかなぁ。