forestline’s blog

山にはまったダイバーのブログです。

待っていてくれた妙齢の女王に感謝したガスと霧と雨時々曇りの草津白根山

登山はいつも相方と二人がほとんどなのですが、先日職場の友人であるサカキと一緒に越前岳に行ってきました。そして、今回はサカキに加え、赤岳には県界尾根からしか登ったことがないとか、富士山は一合目から登りました、というマニアックでタフな登山を主にしているK女史が同行してくれました。

 

 今回歩いたルート

白根レストハウス横の有料駐車場(500円/日)に車を停め、中央火口に向かいます。その後本白根展望所を経て、鏡池で昼食、ロープウェイ山頂駅を通って駐車場に戻り、反対側のお釜を見学するというコースになりました。

所要時間は5時間52分、歩行距離は8.9kmです。

 

集合場所から草津白根レストハウス

集合場所は某道の駅で、僕の車はそこに停めてサカキの車に移りました。K女史は先にサカキと待ち合わせしていたので既に乗車していました。そこからサカキの運転で中央道八ヶ岳PAで、K女史がお腹がすいた!と言うので朝食を取ることにしました。僕は個人的に一番のおすすめのチョリソーの入ったパンを美味しくいただきました。

 

その後、岡谷JCTから長野自動車道に入り、更埴JCTから上信越道に入り、信州中野ICから有料道路を含め40kmも山道を走ってやっと到着しました。予定外の朝食休憩もあり、1時間遅れ。しかし、片道285kmもあった。こんなに草津って遠かったっけ。東京からの方がずっと近かった気がする。

 

草津白根レストハウスから本白根山火口展望所へ

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 この日の天気予報は、朝のうちは雨で、午前9時頃から雨が上がって曇りになるという予報。駐車場に着いてみると、すごくガスっている。外にでると、ガスというかほぼ霧雨状態で、そそくさとレインウェアを着て、ザックカバーを取り付け、カメラも一応サコッシュに入れるという出で立ちで出発しました。レインウェアは上だけで、パンツはミレーのティフォン50000を履いてきたので、試しにそのまま行くことにしました。

 

登山口に入り、最初は舗装路を歩きます。しっかりとした舗装路で道幅も広い。風情に欠けますが周りにはちらほら花が咲いています。少し前を歩いていたご夫婦のご主人から「リフト動いてますかねー?」と聞かれ、「どうですかねー」と答えましたが、内心は「リフト?」と思いました。少し行くと、ああ、リフト乗り場がありました。(写真の左に移っている施設がリフト乗り場です。)

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 とは言え、今日のコースでリフトに乗るのはあまりにも楽過ぎるので、リフト脇を歩きます。道はダートになりますが、歩きにくい道ではありません。歩いて行くとリフトと離れるのですが、その辺から木階段になります。蹴上げの高さや踏み板の幅もちょうどよくて登りやすいです。

 

階段を登っていくと、木の洞があり、のぞいてみると苔が生えていました。「ヒカリゴケかな」と思い、ライトを当ててみると、綺麗に反射する部分が。ヒカリゴケだったようです。

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階段が終わると平坦な道になり、木道に変わりました。

右側には水が流れていて、湿原のようです。もう山では晩秋に近いと思うのですが、草津では意外と花が咲いていました。この紫の花も色々なところで咲いていましたが、全て蕾のような状態でした。最初はキキョウの一種の蕾かと思っていたのですが、色々なところで全て同じ状態ということは、蕾というわけでもないのかもしれませんね。

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木道を歩いているうちに雨は上がったようで、暑いのでレインウェアは脱ぐことに。この日は降ったりやんだりで、何度か着たり脱いだりしていました。

しばらく行くと、両脇のハイマツが切れて眺望がある場所に出ました。とは言え、ガスがかかっていて今ひとつですけど。

 

この場所は本白根山の火口縁に当たる場所で、反対側に展望所があります。

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展望所から鏡池

展望所を右折して火口縁に沿って 歩いて行きます。白い砂礫の地面に変わっていきますが、そこには。。

 

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コマクサが咲いてましたー!もうね、9月の下旬だし咲いていないと思っていたんですが、咲いてました!さすがに瑞々しくはなく、妙齢の女王でしたが。

 

少し離れて先を歩くサカキとK女史。シルエットがまた、いいですね。晴れていたらもっとずっとよかったんですが。

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 本白根山の展望所です。どこが本白根山なのかいまいち分かりませんでした。 

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遊歩道最高地点に寄らずに上がってきてしまったことに気づいたのですが、ここから下りて最高点まで上がり、再度ここまで上がってくるのもちょっとなー、ということになり、腹も減ったので昼食を食べようと、鏡池まで下りることに。

この展望所の先に鏡池があり、道はすぐに緩い下り坂、樹林帯に入ります。

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この看板から鏡池のまでの道のりがこの登山で一番大変だったかもしれません。何が大変だったかというと、、、藪漕ぎでした。あまり行く人がいないのかもしれませんね。

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池はあまり大きいわけではなく、水辺の部分にはロープが張られています。事故防止のためでしょうかね。

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池のほとりにある平坦な場所にブルーシートを敷いてお昼にします。

メニューは、アルファ米フリーズドライのカレーでカレーライスを作ります、って作るってほどでもないですが。

作っている最中に雨が降ってきたのは焦りましたが、じきに止んでくれました。

 

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あんまり美味しそうじゃないですが。それでも、美味しいって食べてくれました。笑

 

白根山の登山道というかハイキングコースは、あまりトイレがありません。歩き始めて3時間。ちょっとトイレに行きたくなります。雨もまた降り出すと面倒だし食事を終えたらさっさと撤収して出発します。

 

鏡池からお釜まで

 

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樹林帯をずっと下っていきます。色づいている木もあったりして、トイレに行きたくなければのんびり歩けるでしょう。

 

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樹林帯を抜けるとロープウェイ山頂駅が見えてきます。ここならトイレがあるだろう。

 

100円のチップ制でしたが、トイレがありました。階段を下りるのですが、水洗で駅のトイレっぽいような感じでした。

一息ついて駐車場に向かいます。ここから地面は舗装路です。

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すぐに、行きのときに通ったリフト乗り場に着きました。駐車場はもうすぐですね。

 

ゆっくりし過ぎたか、予定時刻を大幅に上回っていますが、計画どおり湯釜を見に行きます。湯釜は駐車場から本白根山登山口の反対側になり、石畳の坂道が続いています。

 

ザックも登山靴も車に置いて登ります。

 

登り口にはストックが置いてあり、無料貸し出しをしているようでした。

観光客と思われるお婆さんも頑張って登って行きます。

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しかし、これが地味にきつい坂道でしたが、登山をする身としては観光客に負けていられない!と無意味に頑張ります。

 

坂道は階段へと変わり、湯釜に到着しました。ちょっとだけ日が差してきて、乳白色の湖面を少しだけ綺麗に見ることができました。

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大して登っていないし、それほど長くも歩いていないのですが、車での移動距離が長かったことや雨が降ったりやんだりしたことが原因なのか、結構疲れたハイクになりました。が、サカキもK女史もそれなりに楽しんでいただけたようで、良かったです。

 

登山後

登山後は、草津温泉に行き、草津ハイランドホテルが経営する、白根山から下りてくるとハイランドホテルの手前の隣にある草津温泉館というところで湯に浸かりました。

ここは、源泉掛け流し、循環なし、加水なし、加温なしの本格的な温泉です。施設がちょっと普通過ぎるのか人気はないようですが。(ハイランドホテルの建物も思ったより古い感じ)

草津温泉は強酸性でPHは2.0。湯が何かの拍子に目に入るとめちゃくちゃ痛いので、気をつけましょう。

highlandhotel.jp

 

その後、サカキの運転で最初の集合場所まで戻り、家に着いたのは23時すぎ。今回はサカキが「代わろうか」と言っても「大丈夫!」と言い続けて運転させてくれなかったので楽をさせてもらいましたが、それでもかなり疲れました。草津遠い。。こんなはずじゃないと思ってたんですがね。