古式百錬 武峰作 野サバキ
最近カメラの記事ばかりを書いているが、今日はちょっと別の話題を。
時間があるときに、ネット情報を色々見ているが、暇なときはYOUTUBEを最近見る。ちょっと気に入っている動画があって、そこでは釣り関係の動画が多くアップされている。
自分としては釣りは昔やったきりで、ここ10数年全くやっていないのだが、興味がないわけではない。お気に入りの動画では、釣った魚を自分たちで捌いて料理をしているのだが、見ていると自分でも多少は捌けるのでは?という気がしていまう罠に陥ってしまう。
そこで、20数年前に購入した包丁を思い出した。
当時は東北に赴任しており、キャンプや山に入っての山菜採り、当時はフライフィッシングなどもやっていた。
いいナイフが欲しくなり、神田だったか日本橋だったかにあった(現在は浅草橋にあるらしい)宗正刃物総本社に行った。
確か、応対した人に最初に「いい鉈かナイフが欲しい」と言った覚えがある。
店の人は「どういう使い方をするのですか」と聞いてきたので、「山に入って枝払いもでき、肉や魚も捌ける切れ味のいいものがいい」というようなことを言った気がする。
そこで出してきたのが「武峰作の野サバキ」という包丁だった。
「さびやすいので手入れはこまめに必要だが、切れ味は抜群で産毛も剃れる」と言われた覚えがある。
今更、どういう包丁だったのか知りたくなり、ググってみた。
武峰というのは、土佐の邑田武峰さんという人が作ったものらしく、比較的安価であるが、モノはよいもののようだ。
しかし、刀身に掘られている「古式百錬 武峰」の野サバキ(大)というものはもう作られていないのか、探すことができなかった。(「野サバキ(大)」は箱に書いてあったもの。)
形も柄から峰(刃の反対側の背の部分)側が切っ先まで真っ直ぐになっている。こういった包丁はないようだ。
ただ、色々見てみると、「土居良明作 野さばき(大)」というのがあり、見た目は非常に似ている。測ってみると大きさも刀身の長さも同じだった。
なるほど、自分のもこれは包丁ではなく、狩猟刀というものなのだなぁ、と分かった。
刃先にはさびもなく、買ったときと同じようにぎらついているが、使うには研がないといけないのだろう。自分では研げないからどこかに出さないといけない。